まずインドネシアの高速鉄道計画とは、首都ジャカルタとバンドン約140kmを結ぶ計画で、日本の新幹線と中国の高速鉄道が名乗りを挙げている。
具体的には手の内を明かせない事なのでわからない点も多いが、インドネシア政府は一度高速鉄道計画を白紙化するとしたものの、今日になって引き続き進めるという意思を示したが、これにはどういう意味が隠れているのか検証してみたい。
まず日本は地上のインフラと車両双方に安全対策を散りばめられた新幹線方式の売り込みをかけているが、現地の雇用が出てくる一方、費用が嵩む点と円借款であれば国費が発生する事に加え、建設期間も11年かかる事が問題となる。
一方の中国は値引き交渉は柔軟に対応する事で国費が発生せず、建設期間も3年と短いためジョコ大統領在任中に開業にこぎつける事が可能。
ただ問題点は工期が3年と短いためインフラの強度や安全性に疑問符がついており、車両も格安な分強度不足なため線路と線路の間を本来広く取らなければならない。
しかしこうした安全性を無視する可能性がある上、作業を多くが中国人の雇用や中国の資材で進めるため、インドネシアに建設作業で落ちるお金はそう多くない。
バブル崩壊状態の中国にとっては何が何でも勝ち取りたい事で必死なのだろう。
実は日本側も中国の高速鉄道の危険性をインドネシア側に説明しており、そのため一度白紙化しようとしたと見られる。
ただ台湾高速鉄道が破綻寸前までいった経緯もあり、なるべく安くあげようというのと、在任中に成果が残せるとジョコ大統領が踏めば中国の高速鉄道受注に傾く可能性がある。
ここはインドネシアの判断に注目であろう。
余談だが、インドネシアにはJR東日本の205系が数多く渡っており、日本側が使用の方法を伝授しているそうだ。
投石被害防止のため前面ガラス部分にネットを取り付けているが、大量輸送の新型車両として活躍し好評との事だ。