行政上「遊技」とされているパチンコ業界であるが、パチンコ店では出玉の数で景品と交換しているが、単純に景品と交換する分に関してはパチンコ店で行う事が可能であり、たばこや菓子といった物品であれば景品問屋から仕入れる形となるので、ここだけを見れば「遊技」と言われても何ら問題はないだろう。
問題となるのは客が金種を示すバーやプレートである「特殊景品」をパチンコ店からもらい、店外(ホール外)に置かれている景品交換所等と称する換金所にて現金と交換、そして換金所が手数料(換金所の運営費用)を乗せて特殊景品を先程の景品問屋に買い取ってもらい、景品問屋は儲け分と換金所の手数料を加えてパチンコ店へ卸す、この三店方式によって事実上ギャンブル(賭博)となっているのは誰もが知る部分である。
景品交換所等と称する換金所は古物商の扱いとなっているが、本来古物商は例え同じ物であっても劣化具合で判断するのが通例だ。
だが肝心の部分をプラスチック等で覆ってしまえば決められた額で良いとの事で、特殊景品のみに絞ると計算さえできれば手数料を加えた景品問屋への請求までド素人でもできる仕事となるのが通常の古物商と違う点だ。
これは裏を返すと古物商たる定義を見直せば、パチンコ店に付随する換金所をなくす事が可能という事にも繋がる。
現金となれば繰り返しやる事で大きく負けた場合に生活が立ち行かなくなって、報道されないが金銭絡みの問題・事件・自殺(未遂を含む)を引き起こすケースが少なくない。
とは言えパチンコ店では現金や有価証券との交換が禁止されているのであるから、今のまま換金所だけを潰すと一般の景品交換しかなくなるが、それでは遊技・大衆娯楽としてのパチンコ店の経営が利用減で立ち行かなくなってしまう。
そこで換金廃止による来店頻度を下げぬようにする対策として注目したいのが、今や大手を中心に交通機関やコンビニやスーパーを中心に急速な広がりを見せている電子決済(IC乗車券・電子マネー)である。
現金としての払い戻しはできないが生活の中で広く使う事が可能であるため、勝った時に電子マネーに交換分をチャージできれば買い物や移動に使える上、特定チェーンの電子マネーをそのチェーンで使えばバーコード付き振込票の支払いも一部可能となるため、常に負け続ける訳でなければ手元の現金を使い果たすほどのめり込み癖があっても、日常生活にまで支障をきたす事は大きく減るはずだ。
換金をやめ電子マネー化する、これこそがギャンブル依存症対策ではないだろうか。